2017.1.17地域の人との関わり(地域生活2)
地域における人間関係について、学者たちは今までにいくつかの類型に分けて説明してきた。
その概要は「親族関係、近隣関係、朋友関係という分け方。親族集団、地域集団といった類型。それを総称する血縁、地縁、社縁」といった分け方が見られる。
地域のおける人間関係とはこのように、複雑に絡み合った関係にある。
今回のテーマは「地域社会」と人との関わりであるので、近隣関係というところに的が絞られる。
地域社会の原点である「村」や「町」はどのような経過を辿って形づくられたか文献で探ってみた。
「ムラ(村)は日本では古くから用いられてきた言葉である。その原義はムレ(群れ)・ムラガリ(群がり)と同じである。原始時代から人は群れることで生活の基盤を築いてきたが、その住居跡などの遺跡から、それが読み取れる。このことは単に家が密集しているという構造的集合体を表すのではなく、そこには自然的、経済的、社会的、政治的、文化的といった種々の条件が重なって存立していたことが分かる。
自然的現象とは、強風や強い直射日光を避け、水が得られやすい場所のことである。経済的条件としては、共同で狩猟採集が営まれるところ、あるいは穀物栽培がし易く、生活資材の得やすい場所のことである。社会的・政治的・文化的条件とは、土地の利用・労働の組織化・社会生活の統制や冠婚葬祭などの機能の発揮しやすい場所であること。等々を上げることができる。人々は家族単位で生活を営むために自然発生的に群がり、住民自らが意識し活動して自律的単位として形成されたのが村の起こりである。(日本を知る事典から要約)」
こうした村の集まりが町へ更には市へと発展し、県・国へとその広がりを見せることになる。
次回はこの話を引き継いで、それを歴史的視点で捉えてみたい。
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